今日は「部下のやる気を引き出す方法」について語ります。
これ、リーダーやマネージャーとして超重要なスキルですよね。
ただ、「褒める」「叱る」のバランスを間違えると
逆効果になることも。
そこで今回は、部下のやる気を引き出すための
“褒め方”と“叱り方”の黄金比を解説します。
褒め方と叱り方の黄金比は「7:3」
まず、黄金比をズバリ言うと「7:3」です。
つまり、7割は褒めて、3割は叱るのが理想的なバランス。
これには理由があります。
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褒めることで「承認欲求」を満たし、モチベーションを上げる。
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叱ることで「課題」を認識させ、改善に繋げる。
このバランスが崩れると、
部下のやる気が低下する原因になります。
例えば、褒めすぎると「緩み」が生じ、
叱りすぎると「恐怖」で委縮してしまいます。
部下がやる気を失うNG行動
黄金比を解説する前に、よくあるNG行動をチェックしてみましょう。
NG行動1: 褒めない
「仕事なんだから、できて当たり前」と思っていませんか?
褒めないと、部下は「自分の努力が認められていない」と感じ、
やる気を失います。
NG行動2: 感情的に叱る
叱るときに感情を爆発させると、
部下は内容ではなく「怒られたこと」に意識が集中します。
結果、改善どころか「この人には相談したくない」
と距離を置かれてしまいます。
NG行動3: フィードバックが偏る
「褒めるだけ」「叱るだけ」といった
一方通行のコミュニケーションでは、
バランスが悪くなり、部下の成長を妨げます。
1. “褒め方”のポイント
褒め方にはコツがあります。
ただ単に「すごいね!」と言うだけでは効果が薄いんです。
具体的で、心に響く褒め方を意識しましょう。
ポイント1: 具体的に褒める
具体性がないと、「社交辞令」と思われる可能性があります。
成果や行動を明確に伝えましょう。
例:
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「今回のプレゼン、資料の構成が本当に分かりやすかったよ。」
-
「お客様への対応が素晴らしかったね。特に〇〇の提案が効果的だった。」
ポイント2: 成果だけでなく過程を褒める
結果が出なかったとしても、
努力や工夫を褒めることで、
部下は「次も頑張ろう」と思えます。
例:
-
「今回の企画、結果には繋がらなかったけど、準備にすごく力を入れていたのが分かったよ。」
ポイント3: 人前で褒める
部下を人前で褒めることで、認められている実感が増し、
モチベーションがアップします。
ただし、恥ずかしがるタイプの人には、
個別で伝える方が効果的です。
2. “叱り方”のポイント
叱るときも、ただ怒ればいいわけではありません。
部下が成長し、やる気を失わないための叱り方を意識しましょう。
ポイント1: 行動を叱り、人を否定しない
「何を改善すべきか」を明確に伝え、
人そのものを否定しないことが重要です。
NG例:
-
「君って本当にダメだね。」
OK例:
-
「今回の報告が遅れたことで、チーム全体に影響が出た。次からはもっと早めに教えてほしい。」
ポイント2: 感情を抑えて冷静に伝える
怒りに任せて叱ると、部下は内容を受け止められません。
一呼吸おいて、冷静に伝えましょう。
例:
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「急な変更でイライラしてしまったけど、それを君にぶつけるのは違うよね。申し訳ない。今の話を整理すると、こう改善してほしい。」
ポイント3: フォローを忘れない
叱った後には、必ずフォローを入れましょう。
「改善すれば大丈夫だよ」というメッセージを伝えることで、
部下が前向きに行動できるようになります。
黄金比「7:3」を実践するテクニック
褒め方と叱り方をバランスよく使い分けるには、
日々のコミュニケーションで工夫が必要です。
テクニック1: 褒めるネタを探す
普段から部下の行動を観察し、
褒めるポイントを見つけておきましょう。
褒める内容が多ければ多いほど、信頼関係が深まります。
テクニック2: 叱るときも「褒める」を加える
叱る場面でも、ポジティブな要素を入れることで、
部下の受け取り方が変わります。
例:
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「〇〇の対応は素晴らしかった。ただ、△△については改善の余地があるね。」
テクニック3: 定期的なフィードバックを行う
褒めるだけでも叱るだけでもなく、
両方をバランスよく伝えるためには、
定期的なフィードバックの場を設けるのがおすすめです。
部下がやる気を出すと職場も変わる
部下のやる気が高まると、
チーム全体の雰囲気や成果にも良い影響を与えます。
「自分が認められている」「成長できている」と感じることで、
部下は自発的に動き出します。
終わりに
部下のやる気を引き出すには、
「褒め方」と「叱り方」をバランスよく使い分けることが重要です。
そして、その黄金比は「7:3」。
日々のコミュニケーションでこの比率を意識しながら、
部下との信頼関係を深めてみてください。
あなたのチームが、さらに活気あふれる職場になることを願っています!